経営資金が不足した結果、借金をした

独立をするために会社を辞めて、同じ商売で起業をしました。

取引店とはコネがあったので、独立をしてもきっと上手く行くだろうとの目論見があったので自分の会社を起こしました。 退職金だけのお金で会社を軌道に乗せるつもりでしたが、資金不足に陥り、クレジット系信販会社とサラリーマン金融数社から借金で借入れをしました。

私が起業をしたのは今から20年ほど前で、当時は今の様にサラ金会社は淘汰されておらず、今も存在する規模の大きな貸金業者だけでなく中小様々な貸金業者が乱立をしていました。 借金の貸付金利も実質年率で100%ぐらいでも法的に認められている時代だったので、サラ金業者にとってみれば、まさに天国の様な時代でした。

当時の私の毎月の返済額は利息分だけでも10万円を越えていました。 取引先から当社の法人口座に振込みがある都度、借金の返済に充てていました。 つまり、法人口座にはほとんどお金が預金されておらず、すぐに返済のためにお金は消えて行ったという事です。

本当に借金返済の期日に間に合わない時には、別のサラ金から借り入れをしてそのお金を借金返済に充てるという借り入れスパイラルとも言える様な酷い借り方をしていました。 当時は、サラ金の取り立てが厳しい時代でしたので、会社にまで督促で押しかけられたら仕事どころではなくなるので、そこまで精神的に追い詰められていました。

返済ができないので自己破産するしかなかった

ある時、某サラ金のATMで追加融資を受けようと機械を操作したのですが、貸出不可と表示がでて融資を受けることができませんでした。 別のサラ金なら借りれるだろうと別会社のATMを操作したのですが、やはり融資不可と出て借金をすることができませんでした。

おそらく、自分の借金総額が信用情報機関に登録されており、これ以上の追加融資を行うと資金回収できなくなると判断をされたのだと思います。 結果的に、サラ金に返済するお金はないし、会社の運営資金も底をついていたので経営で利益を上げることもできなくなり、完全に詰んだ状態となりました。

結局、この状況を解決するには、自分には自己破産をするしかありませんでした。 この自己破産をしてから既に20年が経過していますが、借金問題から解放されて再スタート出来たことには今でも感謝をしています。